施工箇所が法面の場合、雑草対策の防草効果だけでなく耐久性も求められるようになります。
斜面は平地と違い、上から下へ向けての荷重が加わることから、通常の施工よりも高い強度が必要とされます。
法面施工するために、自然土舗装材・防草材のガンコマサシリーズでは、補強措置として下地形成後に下地ネットを張り付けることが必要になります。
このページでは自然土舗装材・防草材を法面施工するための留意点をご紹介いたします。
法面施工における自然土舗装材・防草材の留意点
下地整地の確実な除草
下地の整地においては、除草をしっかりと行い草根を出来る限り取り除いてください。
雑草の根・茎が表面に飛び出した状態のまま施工すると雑草が生育します。
剪定ハサミで切る、もしくはガスバーナーで焼き取る作業を行ってください。
下地成型土は粘土質が少なく適度に礫(れき)を含むもの
下地を成型する土は、粘土質が少なく適度に礫を含んだものを推奨します。
粘土質が多い土は雨水の浸透により下地が浸食され、空洞化が生じ陥没や滑落が発生しやすくなります。
法面長の限界値は200cmまで、斜度は1:1.5(34度)
上記以上の条件になると法面から材料の渇落が生じてしまい、作業性と安全性が損なわれてしまいます。
法面へのネット張りは弛まないように法肩から法尻までピンで固定
法面へのネット張りはピンで固定し、弛みが生じないように張ります。
またネットは法肩から法尻まで張ります。
ネットに弛みが生じたまま敷均しを行うと、ひび割れ・渇落の要因となります。
法面へのネット張りの注意点
- 法尻に縁石ブロック等が設けられない場合は、法尻箇所をコテにて丸みを設け、角欠けが生じないように仕上げます。
- 必ず法尻箇所の下地には、法長箇所より一体化させて植生ネットを張ります。
- 下地にネットが無い場合は、材料の滑落・ひび割れが生じます。
- 法尻箇所の縁石ブロックは下地へ植生ネットを張ることで不設置でも施工対応可能です。