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自然土舗装材の季節に応じた硬化に必要な水分量

2022年03月14日
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自然土舗装材(ガンコマサ、スーパーガンコマサなど)は散水することで硬化が始まりますが、季節によりその水分量が異なります。硬化のための水分量が不足すると自然土舗装材としての本来の性能を発揮できず、舗装面のひび割れや雑草が生える原因となります。
このページでは季節に応じた水分量の目安をご紹介いたします。

自然土舗装材とは?

主原料となる真砂土を絶乾状態にし、専用の固化材・防塵材を一定の割合で混練、雑草の繁茂抑制を主な目的とした自然土感覚の舗装材で、防草対策品になります。
主原料が「土」なので、施工時にアスファルトやコンクリートのような環境への影響が少なく、また施工後の周囲環境や景観にマッチし、自然度感覚の色合いに仕上がります。
主に公園や学校などの遊歩道、寺社・城跡などの文化財、道路の中央分離帯、鉄道の線路脇など使用されることが多いです。
弊社商品名のガンコマサ・スーパーガンコマサは「真砂土(まさど)」の「マサ」から由来しています。

自然土舗装材が固まる仕組み

自然土舗装材には硬化剤が含まれており、水と反応することで硬化が促進・舗装材として必要な硬度を得ることができます。
スーパーガンコマサを例にYoutube動画で施工の方法をご紹介いたします

季節によって変わる水分量

自然土舗装材は水で硬化するため、同じ面積への舗装でも季節によって必要な水分量が変わります。

季節によって散水量を調整する必要があるのは、硬化不良、白華、ひび割れ、色ムラ、転圧不足などの不具合を防止する為です。
基準となる散水量(最適含水量)は固化材の水和反応に絶対必要な量なのでどのシーズンでも同じです。

しかし、日本では四季があり夏と冬では大な温度差があり、通年を通して散水量が同じとはなりません。

最適な気温(固まる温度)の目安は20℃程度です。20℃から高いと固まるのが早すぎてクラックや硬化不良の原因になります。

20℃から低くなるほど固まる時間がかかり、白華や色ムラや凍害剥離の原因になります。気温10℃以下では夏季の3倍以上硬化時間を要すると考えられます。

舗装の際は掘込透水確認を必ず実施し、不足している場合は再度散水をおこなってください。

自然土舗装材の水分量が不足した場合はどうなる?
必要な水分量を散水できなかった場合、自然土舗装材の硬化が促進されず本来の強度が得られないため、ひび割れや劣化などの原因になります。
下記の写真が水分量が不足した際の硬化の状況です。

夏季散水不足(ドライアウト)による硬化不良

自然土舗装材の夏季散水不足(ドライアウト)による硬化不良

乾燥収縮によるひび割れ

自然土舗装材の乾燥収縮によるひび割れ

ひび割れが発生しており、このままだと雑草が生える原因となります。
そのため、ひび割れに対して切り込みを入れ、材料を充填し散水することで対応できます。

まとめ

自然土舗装材は季節によって必要な水分量が変わりますが、舗装時にどれぐらい必要なのかわからない場合もあるかと思います。
ワイビーケー工業では施工業者様向けに「施工立ち合いサービス」をおこなっていますので、お気軽にお問い合わせ・ご依頼ください。

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